第1回 ブログは、日々のプレゼンテーションだ 後編 |
2008年06月23日 [和田喜充氏(ITコーディネーター)] |
![]() |
(前回を読む)
■このコラムについて ■話を聞く人/海野尚史
■ネットを語る時、どうしても外の世界へ目がいきがちです

ダンディ☆和田:僕はネット黎明期からこの世界で仕事をしてきましたが、
当時は今以上に、“グローバル”だとか、“ワールドワイド”、“地方から全国へ”など、
地方から世界へ、みたいなことばかり言われていた。
でも、その頃からぼくは“地方”にこだわっていた。
プロバイダ勤務時代から今にいたるまで、
僕の一貫したテーマは“地域情報化”なんです。
実際、自分を振り返ってみても、
全国に向けて何かを発信したいことなんて滅多にない、
と思いませんか。
どこでもつながる携帯電話にしても、
通話もメールもそのほとんどはリアルで接している人、
身近な人とのやりとりがほとんどですよね。
ネットも同じじゃないかと…。
もちろん、全ての人が同じだとは言いませんが。
■ブログは誰に向けて書いていますか?
ダンディ☆和田:誰に向けて書くかは、人によってそれぞれだと思います。
僕の場合は、はっきりしていて、読んでほしい人は、
すでにリアルで面識のある人です。
私の仕事(ITコーディネータ)は、ネット上だけでは仕事になりません。
直接お会いして、はじめてビジネスの土俵に上がります。
「この人と会ってみたい」
「この前お会いしたけど、意外と面白いこと考えている人だね」etc…
と思っていただき、ブログを通じて、
“すでに会ったことのある人に、より理解を深めていただくこと”、
“名刺交換した時には時間がなくてお話ができなかったことをブログで伝える”
“これから会う人が、僕のことを知っていただくヒントを提供する”
ために書いています。
ですからいつも、すでに実際に面識のある人を思い描いて書いてます。
■更新頻度は意識していますか?
ダンディ☆和田:更新頻度は決めていません。
日に1件の時もあれば、何も書けない時もあるし、
1日に4件、5件と書き込むこともあります。
私の場合は仕事柄、初めての方にブログを勧めることが多いので、
あえてスタイルを固めすぎないで、
いろんなバリエーションを試してみようと心がけています。
なによりもブログは続けることが力になるツールなので
更新頻度よりも、“継続してもらうこと”に重点をおいています。
ブログはホームページより簡単だといっても、
実際にはそれでも継続できない方もいます。
そんな方が、本当にいい仕事をしていたり、いいものを作っていたり…、
でも、その方が声を発してくれないと、誰にも伝わらない。
“どんな些細なことでも、声にして、言葉にして、見える形にすること”
が大切ですし、習慣にしてほしいですね。
だから、まずは僕自身がそれを実践していこうと。
僕の場合は、何か言いたいことを思いついた時には、
携帯からひとこと書き込んでおきます。
それから、ちょっと余裕がある時にPCから
じっくり書いて、補足したりしています。
■ブログを書き続けるモチベーションは何?
ダンディ☆和田:リアルで反応があった時に「書いててよかった!」と思います。
コメントやアクセス数は参考にはしますが、実はそれほど気にはしていません。
むしろ、どこかで人が集まった場で
「ブログ見てますよ」
「この前、こんな話題を書いていましたね…わたしはこう思うんだけど…」
などと、そこから話題を切り出してもらったときがうれしい。
■数多くのブログやブロガーさんを見て、
印象に残る成功事例はありますか?
ダンディ☆和田:個別での事例はたくさんありますが、
もう少し大きな視点からみて実感していることがあります。
ブログを始めた地域のブロガーさんたちが、
ネット上だけでなく現実の場面でも、
積極的、行動的になっていく…、
そんな姿をたくさん見てきました。
それまで控えめだった方が、
自分のお店を地域の人に紹介して、興味や関心をもっていただくために
ブログを書きながら自らアピールするようになっていく。
「ブログは、日々のプレゼンテーションだ!」
と思っているのですが
みなさんがブログから飛び出して、
現実の生活の中でもプレゼンテーションする力を持ち始めている、
それこそが、地域ブログが起こした一番大きな変化だと思います。
■「ブログは、日々のプレゼンテーションだ!」って、
言い得てますね。わたしも同感です!
ダンディ☆和田:仕事柄、中小企業さんや商店さんの支援のお仕事をする機会が多いのですが
いつも感じるのは、このプレゼンテーション力の弱さなんですね。
「いいものをもっている」
「いいモノをつくっている」
「いい人なのに…」
その一方で
“誰にもそれを伝えていないよ”
“わかってもらってないじゃん!”
と感じる場面がよくあるわけです。
地方が大手に負けているのは、
そのプレゼン力でおされてしまっていること。
広告予算もプロモーション力も組織力も持っている大手さんに、どう対抗していくか。
がっちり勝負していくには、
自分たちが、自分のことをきちんと語るプレゼン力を身につけることが大切です。
浜松の「はまぞう」は、いまでは5000人以上の方がブログで情報発信しています。
経済規模がどれほどか、数値計算したことはありませんし、
大きな産業に比べれば目立った変化はおこしていないかもしれない。
※ はまぞう http://www.hamazo.tv/
でも、地域の小さなお店、企業、個人が、輝いて、目立って見える場面は
確実に増えたと思います。
そういった元気な個人や中小企業や商店が、
一つひとつは小さな星かもれないけど、全体としてみると、
一面が輝いて見える星空のような地域になれたらうれしいですね!
■このコラムについて ■話を聞く人/海野尚史
新スタッフブログ『静岡でブログる人々』に最初にご登場いただくのは、ITコーディネータの和田喜充さん。和田さんは、静岡市清水区出身。大学卒業後地元IT企業に就職。地域プロバイダ事業の立上げから運営に10年間携わり、ITコーディネータの資格取得を機に、より地域に根ざした活動を志して独立。現在は、磐田市に拠点を移し、静岡県西部を中心にフリーのIT経営コンサルタントとして、ビジネスブログのエキスパートとして活躍しています。
和田さんの仕事は、経営とITの両面から企業経営に最適なIT投資を支援・推進すること。中小企業や商店でのホームページ活用に関する支援を得意とするほか、まちづくり活動などにも積極的に関わり、県内だけでなく県外での講演やセミナーでも活躍しています。
※ ダンディのるつぼ Deluxe http://dandy.hamazo.tv/
※ ジョイプランツ http://www.joy-plants.com/
※ ITコーディネータ協会 http://www.itc.or.jp/
和田さんの仕事は、経営とITの両面から企業経営に最適なIT投資を支援・推進すること。中小企業や商店でのホームページ活用に関する支援を得意とするほか、まちづくり活動などにも積極的に関わり、県内だけでなく県外での講演やセミナーでも活躍しています。
※ ダンディのるつぼ Deluxe http://dandy.hamazo.tv/
※ ジョイプランツ http://www.joy-plants.com/
※ ITコーディネータ協会 http://www.itc.or.jp/
■ネットを語る時、どうしても外の世界へ目がいきがちです
ダンディ☆和田:僕はネット黎明期からこの世界で仕事をしてきましたが、
当時は今以上に、“グローバル”だとか、“ワールドワイド”、“地方から全国へ”など、
地方から世界へ、みたいなことばかり言われていた。
でも、その頃からぼくは“地方”にこだわっていた。
プロバイダ勤務時代から今にいたるまで、
僕の一貫したテーマは“地域情報化”なんです。
実際、自分を振り返ってみても、
全国に向けて何かを発信したいことなんて滅多にない、
と思いませんか。
どこでもつながる携帯電話にしても、
通話もメールもそのほとんどはリアルで接している人、
身近な人とのやりとりがほとんどですよね。
ネットも同じじゃないかと…。
もちろん、全ての人が同じだとは言いませんが。
■ブログは誰に向けて書いていますか?
ダンディ☆和田:誰に向けて書くかは、人によってそれぞれだと思います。
僕の場合は、はっきりしていて、読んでほしい人は、
すでにリアルで面識のある人です。
私の仕事(ITコーディネータ)は、ネット上だけでは仕事になりません。
直接お会いして、はじめてビジネスの土俵に上がります。
「この人と会ってみたい」
「この前お会いしたけど、意外と面白いこと考えている人だね」etc…
と思っていただき、ブログを通じて、
“すでに会ったことのある人に、より理解を深めていただくこと”、
“名刺交換した時には時間がなくてお話ができなかったことをブログで伝える”
“これから会う人が、僕のことを知っていただくヒントを提供する”
ために書いています。
ですからいつも、すでに実際に面識のある人を思い描いて書いてます。
■更新頻度は意識していますか?
ダンディ☆和田:更新頻度は決めていません。
日に1件の時もあれば、何も書けない時もあるし、
1日に4件、5件と書き込むこともあります。
私の場合は仕事柄、初めての方にブログを勧めることが多いので、
あえてスタイルを固めすぎないで、
いろんなバリエーションを試してみようと心がけています。
なによりもブログは続けることが力になるツールなので
更新頻度よりも、“継続してもらうこと”に重点をおいています。
ブログはホームページより簡単だといっても、
実際にはそれでも継続できない方もいます。
そんな方が、本当にいい仕事をしていたり、いいものを作っていたり…、
でも、その方が声を発してくれないと、誰にも伝わらない。
“どんな些細なことでも、声にして、言葉にして、見える形にすること”
が大切ですし、習慣にしてほしいですね。
だから、まずは僕自身がそれを実践していこうと。
僕の場合は、何か言いたいことを思いついた時には、
携帯からひとこと書き込んでおきます。
それから、ちょっと余裕がある時にPCから
じっくり書いて、補足したりしています。
■ブログを書き続けるモチベーションは何?
ダンディ☆和田:リアルで反応があった時に「書いててよかった!」と思います。
コメントやアクセス数は参考にはしますが、実はそれほど気にはしていません。
むしろ、どこかで人が集まった場で
「ブログ見てますよ」
「この前、こんな話題を書いていましたね…わたしはこう思うんだけど…」
などと、そこから話題を切り出してもらったときがうれしい。
■数多くのブログやブロガーさんを見て、
印象に残る成功事例はありますか?
ダンディ☆和田:個別での事例はたくさんありますが、
もう少し大きな視点からみて実感していることがあります。
ブログを始めた地域のブロガーさんたちが、
ネット上だけでなく現実の場面でも、
積極的、行動的になっていく…、
そんな姿をたくさん見てきました。
それまで控えめだった方が、
自分のお店を地域の人に紹介して、興味や関心をもっていただくために
ブログを書きながら自らアピールするようになっていく。
「ブログは、日々のプレゼンテーションだ!」
と思っているのですが
みなさんがブログから飛び出して、
現実の生活の中でもプレゼンテーションする力を持ち始めている、
それこそが、地域ブログが起こした一番大きな変化だと思います。
■「ブログは、日々のプレゼンテーションだ!」って、
言い得てますね。わたしも同感です!
ダンディ☆和田:仕事柄、中小企業さんや商店さんの支援のお仕事をする機会が多いのですが
いつも感じるのは、このプレゼンテーション力の弱さなんですね。
「いいものをもっている」
「いいモノをつくっている」
「いい人なのに…」
その一方で
“誰にもそれを伝えていないよ”
“わかってもらってないじゃん!”
と感じる場面がよくあるわけです。
地方が大手に負けているのは、
そのプレゼン力でおされてしまっていること。
広告予算もプロモーション力も組織力も持っている大手さんに、どう対抗していくか。
がっちり勝負していくには、
自分たちが、自分のことをきちんと語るプレゼン力を身につけることが大切です。
浜松の「はまぞう」は、いまでは5000人以上の方がブログで情報発信しています。
経済規模がどれほどか、数値計算したことはありませんし、
大きな産業に比べれば目立った変化はおこしていないかもしれない。
※ はまぞう http://www.hamazo.tv/
でも、地域の小さなお店、企業、個人が、輝いて、目立って見える場面は
確実に増えたと思います。
そういった元気な個人や中小企業や商店が、
一つひとつは小さな星かもれないけど、全体としてみると、
一面が輝いて見える星空のような地域になれたらうれしいですね!
Posted by eしずおか Comments(4)
第1回 ブログは、日々のプレゼンテーションだ 前編 |
2008年06月16日 [和田喜充氏(ITコーディネーター)] |
![]() |
■このコラムについて ■話を聞く人/海野尚史
■ブログとの出合いはいつ頃?きっかけは?
ダンディ☆和田:最初に出合ったのは、たしか2003年の11月頃だと思います。
以前に勤務していた会社の同僚から「こんなものが最近あるよ」
と紹介されたのがブログとの出合いですね。
それは「ムーバブルタイプ」というもので、
「なんて簡単なものが登場したんだろう」
というのが、率直な印象でした。
※ MovableType http://www.sixapart.jp/movabletype/
それまでにも「日記が簡単に更新できる」といったホームページはあったけど、
ブログは「わかりやすい」「とっつきやすい」という点でインパクトがありました。
自分も「ムーバブルタイプ」を使ってブログを始めようと思っていた矢先、
たしか1ヶ月もたたないうちに、ニフティが大手ブログサービスとしては
たぶん国内初の「ココログ」をリリースした。
それで同年の12月頃、リリースと同時にココログでブログを始めました。
※ ココログ http://www.cocolog-nifty.com/
※ ダンディのるつぼ http://pot.tea-nifty.com/dandy/
■“ダンディ和田”と名乗り始めたのもブログから?
ダンディ☆和田:ブログを始める前に、個人のホームページで日記を綴っていて、
“ダンディ☆和田”は、その頃から使っていました。
名前自体は、前職のプロバイダに入社した頃から、
ニックネームとして同僚からそう呼ばれていた…(笑)
“ダンディ☆和田”としてのメジャーデビューは、
エフエム放送のK-MIXさんの番組に出演した時ですね。
番組に本名で出てもおもしろくはありませんから、
いっそのこと“ダンディ☆和田”で出演してしまおうと…。
■自分のブログを立ち上げて、ブログに対する
見方に変化はありましたか?
ダンディ☆和田:まずは、ほかにも同じような仲間がいないかと調べてみました。
ネット上でブログ仲間を捜しながら、トラックバックしてみたり、コメントしてみたり…。
自分が発言したことが、ネット上で広がっていって、そこにまたいろんな人が参加する。
ブログでの発言が、一方通行ではなくて、交流の中から話題が連鎖するように広がっていく。
トラックバックをはじめとして、他のブログの書き手同士がつながる仕組みそのものが、
ブログの持つ一番の可能性だと気づきました。
やりはじめてしばらくして
「これはおそらくインターネットの中で大きな流れを作るだろう」
という予感を感じました。
簡単に更新できる、というだけなら、これほどのめり込まなかったと思う。
■ブログがビジネスでも活用できると感じたのはいつ頃?
ダンディ☆和田:最初は、あくまで個人の情報発信ツールとして実験していました。
しばらくブログを書き続けているうちに、
書くことで(自分から情報発信することで)、
自分の知らなかったこと、
自分の身の回りにあって他の人が価値を感じていることで
自分自身が気づいていなかったこと、
などに気づく場面がでてきたんですね。
ブログに書いた記事によって、
アクセス数やコメント数が増減したり、
いただいたコメントの内容から
「自分のこんな面に、周りの人は興味をもつんだ」
「他の人は、この点を評価してくれるんだ」
ということが、客観的に発見できたわけです。
フリーのITコーディネータとして仕事をしていくうえで、
自分の価値をいかに世の中にプレゼンテーションするかが、
大切なんですが、それは同じように、
予算的にも人的にも情報発信が上手くできていない
地域の中小企業や商店さんでも同様ではないか…、
と気づいたのです。
そこから、ブログは個人に限らず中小企業さんや商店さんにとっても同様に
自分のお店や会社の価値を、世の中にプレゼンテーションするツールとして
利用できる、と思ったわけです。
どんなに“いい商品”、“いいサービス”、“いいお店”であっても、
自分たちの良いところを世の中の人に知っていただかなければ意味がありませんし、
知られなければ世の中に存在しないことと同じですから…。
(2)を読む
新スタッフブログ『静岡でブログる人々』に最初にご登場いただくのは、ITコーディネータの和田喜充さん。和田さんは、静岡市清水区出身。大学卒業後地元IT企業に就職。
地域プロバイダ事業の立上げから運営に10年間携わり、ITコーディネータの資格取得を機に、より地域に根ざした活動を志して独立。現在は、磐田市に拠点を移し、静岡県西部を中心にフリーのIT経営コンサルタントとして、ビジネスブログのエキスパートとして活躍しています。
和田さんの仕事は、経営とITの両面から企業経営に最適なIT投資を支援・推進すること。中小企業や商店でのホームページ活用に関する支援を得意とするほか、まちづくり活動などにも積極的に関わり、県内だけでなく県外での講演やセミナーでも活躍しています。
※ ダンディのるつぼ Deluxe http://dandy.hamazo.tv/
※ ジョイプランツ http://www.joy-plants.com/
※ ITコーディネータ協会 http://www.itc.or.jp/
地域プロバイダ事業の立上げから運営に10年間携わり、ITコーディネータの資格取得を機に、より地域に根ざした活動を志して独立。現在は、磐田市に拠点を移し、静岡県西部を中心にフリーのIT経営コンサルタントとして、ビジネスブログのエキスパートとして活躍しています。
和田さんの仕事は、経営とITの両面から企業経営に最適なIT投資を支援・推進すること。中小企業や商店でのホームページ活用に関する支援を得意とするほか、まちづくり活動などにも積極的に関わり、県内だけでなく県外での講演やセミナーでも活躍しています。
※ ダンディのるつぼ Deluxe http://dandy.hamazo.tv/
※ ジョイプランツ http://www.joy-plants.com/
※ ITコーディネータ協会 http://www.itc.or.jp/
■ブログとの出合いはいつ頃?きっかけは?
以前に勤務していた会社の同僚から「こんなものが最近あるよ」
と紹介されたのがブログとの出合いですね。
それは「ムーバブルタイプ」というもので、
「なんて簡単なものが登場したんだろう」
というのが、率直な印象でした。
※ MovableType http://www.sixapart.jp/movabletype/
それまでにも「日記が簡単に更新できる」といったホームページはあったけど、
ブログは「わかりやすい」「とっつきやすい」という点でインパクトがありました。
自分も「ムーバブルタイプ」を使ってブログを始めようと思っていた矢先、
たしか1ヶ月もたたないうちに、ニフティが大手ブログサービスとしては
たぶん国内初の「ココログ」をリリースした。
それで同年の12月頃、リリースと同時にココログでブログを始めました。
※ ココログ http://www.cocolog-nifty.com/
※ ダンディのるつぼ http://pot.tea-nifty.com/dandy/
■“ダンディ和田”と名乗り始めたのもブログから?
ダンディ☆和田:ブログを始める前に、個人のホームページで日記を綴っていて、
“ダンディ☆和田”は、その頃から使っていました。
名前自体は、前職のプロバイダに入社した頃から、
ニックネームとして同僚からそう呼ばれていた…(笑)
“ダンディ☆和田”としてのメジャーデビューは、
エフエム放送のK-MIXさんの番組に出演した時ですね。
番組に本名で出てもおもしろくはありませんから、
いっそのこと“ダンディ☆和田”で出演してしまおうと…。
■自分のブログを立ち上げて、ブログに対する
見方に変化はありましたか?
ダンディ☆和田:まずは、ほかにも同じような仲間がいないかと調べてみました。
ネット上でブログ仲間を捜しながら、トラックバックしてみたり、コメントしてみたり…。
自分が発言したことが、ネット上で広がっていって、そこにまたいろんな人が参加する。
ブログでの発言が、一方通行ではなくて、交流の中から話題が連鎖するように広がっていく。
トラックバックをはじめとして、他のブログの書き手同士がつながる仕組みそのものが、
ブログの持つ一番の可能性だと気づきました。
やりはじめてしばらくして
「これはおそらくインターネットの中で大きな流れを作るだろう」
という予感を感じました。
簡単に更新できる、というだけなら、これほどのめり込まなかったと思う。
■ブログがビジネスでも活用できると感じたのはいつ頃?
ダンディ☆和田:最初は、あくまで個人の情報発信ツールとして実験していました。
しばらくブログを書き続けているうちに、
書くことで(自分から情報発信することで)、
自分の知らなかったこと、
自分の身の回りにあって他の人が価値を感じていることで
自分自身が気づいていなかったこと、
などに気づく場面がでてきたんですね。
ブログに書いた記事によって、
アクセス数やコメント数が増減したり、
いただいたコメントの内容から
「自分のこんな面に、周りの人は興味をもつんだ」
「他の人は、この点を評価してくれるんだ」
ということが、客観的に発見できたわけです。
フリーのITコーディネータとして仕事をしていくうえで、
自分の価値をいかに世の中にプレゼンテーションするかが、
大切なんですが、それは同じように、
予算的にも人的にも情報発信が上手くできていない
地域の中小企業や商店さんでも同様ではないか…、
と気づいたのです。
そこから、ブログは個人に限らず中小企業さんや商店さんにとっても同様に
自分のお店や会社の価値を、世の中にプレゼンテーションするツールとして
利用できる、と思ったわけです。
どんなに“いい商品”、“いいサービス”、“いいお店”であっても、
自分たちの良いところを世の中の人に知っていただかなければ意味がありませんし、
知られなければ世の中に存在しないことと同じですから…。
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Posted by eしずおか Comments(0)