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静岡でブログる人々 このブログについて

第7回 村松時計店 店主 村松庄太郎氏 後編

2009年04月13日
[村松時計店 村松庄太郎氏]
[ 村松時計店 村松庄太郎氏 ] 
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このコラムについて 話を聞く人/海野尚史
「ブログる人々」の第7人目に登場していただくのは、
島田市の駅前商店街で営業している村松時計店の3代目、村松庄太郎さんです。

村松さんのブログ「島田市☆時計屋さん☆むらまつ」は、いまではすっかり〈eしずおか〉ブログランキングの御常連。
最近ではブログを見て、
東は静岡市方面,西は浜松市方面から来店されるお客さまがかなり増えているそうです。

商店街の時計店に、遠方からのお客さまを呼びこむためにどのようなヒミツがあるのか、お話をうかがってきました…
●ブログタイトル
島田市☆時計屋さん☆むらまつ  http://muramatsu.eshizuoka.jp/


海野
村松さんにとって、ブログを書く目的は何ですか?

村松
そうですね、お店のことを知っていただくきっかけ作り、
という目的のほかに、時計や宝石に関するメンテナンス情報や、
ちょっとしたお役立ち情報なども、ブログを通じて
積極的に伝えていきたいと思っています。

海野
ご同業である時計店は、県内各地域にたくさんありますよね。

村松
そうですね、どこの地域にも長年続いている、
昔ながらの、家族経営でアットホームな感じの時計屋さんが
あるのではないでしょうか。

また、静岡、浜松などの都市部に行けば、有名ブランド品を
豊富に取り扱う一流店やデパート等もありますしね。

ネット検索すれば、価格.comや楽天ショッピングなどの情報で、日本全国、どこで、何を、いくらで売っているのかが、すぐに分かる時代になりました。

でも、そういう時代になっても、安さがすべてではなく
人気商品を取り扱い、アフターケアがしっかりしていて、お客様とのコミュニケーションも大切にしていれば、
店の規模が小さくたって、値段が多少高くたって、
お客様の支持を得ることは可能だと思います。

「行きつけのお店」、「気持ちよく買い物できるお店」、
そんなふうに思ってもらえるお店を目指していきたいですね。

海野
ブログの内容は、時計の入荷情報、修理、販売、
そして時々プロレス(笑)のこと、日々淡々と更新されていますね。

これは最初から同じスタイルで、ブレていない、
一貫しているように思うのですが、ご自身で意識しているのですか

村松
そうですね。とりあえずは、時計と宝石に関する情報を主体にしながら、
東京にプロレス観戦に出掛けた折に、大好きなプロレスのことも書き込む、
という感じで、もうしばらくはこのまま続けてみようと思っています。

海野
時計とプロレスのミスマッチが、おもしろいですね。

村松
ブログを見て私がプロレスファンだと知ったお客様から、
「昔はよくプロレスを見ましたよ…、私もプロレスが好きだったんですよ…」
と言われることがたまにあり、そういったお客さまとお店でプロレス談義を
するのは楽しくて、ブログにプロレスのことを書き込んでよかったなぁと思います。

海野
ブログを始めて来店するお客さまに、何か変化はありましたか。

村松
一番大きな変化は、来店するお客さまの地域が一気に広がったことですね。

ホームページやブログを始める以前は、
島田市外のお客様といえば、志太榛原、菊川、藤枝、
焼津あたりの方がほとんどでしたが、ここ1~2年、
静岡周辺、浜松方面からのお客さまが増えました。


海野
ブログを始める以前は、どんな方法でお店の集客をしていたのですか。

村松
特にこれといった宣伝活動はしていなくて、たまに売り出しをするときに
DMハガキを送るくらいでした。今もそれは同じです。

海野
〈eしずおかブログ〉をはじめてから、ホームページのアクセスも増えたそうですね。

村松
そうですね、相乗効果がでてきた感じです。

海野
ブログを書くにあたって注意していることはありますか。

村松
パソコンの画面の中に、写真と文章全体が収まる大きさを目安に作成しています。
写真は1~2枚、文章は10~12行くらいで、クリックで移動しなくても、
写真を見ながら文章全部を読んでもらえる大きさを心がけています。

海野
ブログを使って、これから取り組んでみたいことはありますか

村松
わたしは今、島田市商店街の役員をしていますが、
eしずおかブログのアクセス数の多さを考えると、
商店街としても何らかの形でブログに参加していく必要性を感じています。

個々のお店をブログで紹介したり、
夏祭りや年末売り出しのような商店街のイベント活動を、
ブログを使って静岡県内の各地域に情報発信していきたいと思います。

海野
家族でブログについて話すことはありますか

村松
たまにありますね。子供が
「いろんなお店のことが書いてあって面白いね」
「お父さん、ランキング上位に入っているね、すごいじゃん」とか
「また、プロレスのこと書いてるんだね」(笑)
とか、そんな話をしています。

保育士を目指している大学生になる息子がいるのですが、
最近は「時計屋の仕事もいいなあ」などと、話すこともあります。
さて村松時計店に4代目が登場するのやら…?

海野
これからが、楽しみですね。
最後に、これからブログをはじめる方にアドバイスをいただけますか。

村松
最初のうちは、多少の戸惑いもあるでしょうが、記事作りは慣れれば大丈夫です。
ブログが楽しく感じられるようになっていけば、もうそれで十分だと思います。

私の場合は、ブログを始めてみて、仕事の幅が広がったのが一番大きいんですが、
それと同時に、いろいろなお店の情報を知ったり、
多くのブロガーさんと知り合ったり、楽しいことが一気に増えた感じです。

これからブログを始める方も、そういった楽しみを感じるようになるまで、
そんなに時間はかからないと思いますよ。
そう考えると、eしずおかブログをはじめてみて、本当によかったですね。

それと、自分が楽しみながら続けることが、長続きするポイントです。

ブログを始めてみると、きっと新しい楽しみが生まれます。
その楽しみが見つかるまでは、努力がいるかもしれませんが、
必ず楽しみにつながっていきます。

その楽しみが見つかるまで、とにかく続けてみてください。

わたしは、お客さまから「ブログ見て来ました」と
最初に言っていただいた時は、本当にうれしかった。

ぼくがeしずおかブログをはじめなかったら、
そのお客さまには絶対に知り合えなかったでしょうし、
今のようにいろいろな人との出会いもなかったと思います。

海野
今日は、お忙しい中ありがとうございました。
取材中にも、ブログがきっかけで時計を見にきたお客さまが
来店されていました。
  

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第7回 村松時計店 店主 村松庄太郎氏 前編

2009年04月07日
[村松時計店 村松庄太郎氏]
[ 村松時計店 村松庄太郎氏 ] 
このコラムについて 話を聞く人/海野尚史
「ブログる人々」の第7人目に登場していただくのは、
島田市の駅前商店街で営業している村松時計店の3代目、村松庄太郎さんです。

村松さんのブログ「島田市☆時計屋さん☆むらまつ」は、いまではすっかり〈eしずおか〉ブログランキングの御常連。
最近ではブログを見て、
東は静岡市方面,西は浜松市方面から来店されるお客さまがかなり増えているそうです。

商店街の時計店に、遠方からのお客さまを呼びこむためにどのようなヒミツがあるのか、お話をうかがってきました…
●ブログタイトル
島田市☆時計屋さん☆むらまつ  http://muramatsu.eshizuoka.jp/

海野
今日は、よろしくお願いします。
(お店にかかっているアンティークな時計を見て)
随分と立派な時計ですね。

村松
お店の創業は大正10年頃です。
約90年前に、初代が時計屋をはじめた頃に、
この時計を購入して設置したそうです。
今でもゼンマイを巻いて、動いてるんですよ。

海野
存在感があって、お店の顔ですね。
村松さんは、何代目になるのですか。

村松
わたしで、3代目になります。
いまは時計宝石の専門店ですが、以前はメガネも取り扱っていました。
地方の時計店というのは、昔から“時計”“宝石”“メガネ”の3つを兼業している、
家族経営の個人店が多いんですね。

それが、時代の流れと共に、
“時計”“宝石”“メガネ”の、いずれかに主力を置くようになっていきました。
そして、人気ブランドの契約ショップになったりして、
独自の個性を打ち出そうとするお店が増え、
時計屋さんという業態が専門化、細分化してきているんです。

それで、わたしは時計の商売が大好きだったので
スイス製の腕時計を主体にした、
“時計好きの集まるお店”を目指してきたわけです。

海野
「ロレックス」「オメガ」「ルミノックス」「オリス」「セクター」「ハミルトン」など、
お店で扱っている時計は、個性的なブランドに絞られていますね。
村松さんの好みですか(笑)

村松
そうですね。やっぱり自分好みの時計を
お店に並べたいと思いますから。

昭和の時代は、セイコーやシチズンなどの国産時計が主力でしたが、
平成の時代になって、ロレックスやオメガなどの
高級時計を買われるお客様が増えてきて、
お店の在庫もそれに伴って変えてきました。

20代~30代の若い方がスイス製の高級時計を
ごく普通に購入するようになったのもその頃からで、
お客さまの嗜好が、国産時計から
スイス製のブランドウォッチに移っていきましたね。

それで結果的に、「ロレックス」や「オメガ」「ルミノックス」
「オリス」などのスイス製の人気ブランドを中心に
扱うようになりました。

海野
国産時計はセイコーのオーソドックスな時計と
カシオのGショックを置いていますね。

村松
今では時計の二極化が進んでいて
数万円以下の手頃な値段の時計か、
何十万円もする高級時計か、
そのいずれかに分かれる傾向にあります。
クルマでいえば、軽自動車か高級車、
そんな感じだと思います。

海野
…で、むらまつさんは「高級車=高級時計」に
徐々に移行していったわけですね。

村松
そうですね。
私の店で高級時計を買われる方は
時計を趣味として捉え、時計が好きで、
時計にある程度のお金をかけてもいいと思う方が
圧倒的に多いです。

時計に興味がわき、時計が好きになってくると
自然とスイス製の高級時計の世界に惹かれていくんですね。

ただ、その半面で、高級時計は不要、手頃な値段の時計で十分、
というお客様も多いわけで、そういったお客様向けの商品として、
10万円以下のスイス製ウォッチや、セイコー、シチズン、
カシオなどの国産時計も取り扱っています。

海野
どんなお客さまが多いのですか。

村松
高級時計のお客様としては、
30代~40代の男性の時計ファンの方が多いですね。

海野
eしずおかブログに「島田市☆時計屋さん☆むらまつ」を
開設したのが2007年の11月ですね。
その前にも、ブログは書いていましたか?

村松
2006年3月にお店のホームページを開設したときに
ブログも出来るようにしたのですが、
書き込みという作業に苦手意識もあって、
ほとんど手をつけませんでした。

その後、ホームページのアクセス数があまりにも少なく、
効果も感じられなかったため、セミナーに参加したり、
個人レッスンを受けたりしながら、
ホームページのブログを頻繁に更新するようになり、
2007年に入ってから、徐々に効果が表れ始めました。

そして、2007年の夏に受けた「トリプルeショップ」
という個人レッスンのセミナーで、静岡市の講師の方から
「eしずおかブログ」を始めることを勧められ、
2007年11月から仲間入りしたわけです。

それからですね、仕事におけるブログの効果を
身近に感じるようになったのは。


海野
〈eしずおかブログ〉を始めて、
手応えを感じたのはいつ頃からですか?

村松
それ以前からホームページでもブログを書いていたのですが、
近隣のブロガーさんと知り合ったり、コメントを頂くなど、
eしずおかブログでの反響を実感するようになったのは、
始めてから早かった感じですね。

「eしずおかのブログを見て来ました」

と言って初めて来られたお客さまは、
eしずおかのブログをはじめて、
1ヶ月くらいだったように思います。

そのブロガーさんは、それまで静岡市の時計ショップに
電池交換等のアフターケアを依頼していたのですが、
たまたま同じブランドの時計の修理について書き込んだ
私のブログを読んで、ご夫婦で来店してくれました。

(後編を読む)  

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